(3)共通教育科目(教養教育・副専攻科目)の概要と履修の要点
教養教育・副専攻科目は,履修登録する上で,制限事項などに十分に注意し,混乱が生じないようにしてください.
○履修制限
教養教育・副専攻科目は,A群(共通教養・副専攻科目)とB群(専門教育・副専攻科目)からなります.A群:共通教養・副専攻科目は,いわゆる教養科目と呼ばれてきた科目群のことです.B群:専門教育・副専攻科目は,工学部と教育地域科学部によって開講される専門科目の科目群(専門科目の全部がB群というわけではない)からなります.趣旨は,自分が主として専攻する専門分野以外の分野に関する知識は,広い意味では教養である,という思想によっています.他学科,他学部で開放されている専門講義を聞くことによって,幅広い知識を習得するきっかけになればこの趣旨が生かされます.
そのため,B群の機械工学科開講科目はもちろん,機械工学科の学生が教養として履修するには専門に近いと判断された科目群(系)は,その学科の教育方針に従って履修制限を行っています.したがって,A群,B群とも,機械工学科で履修制限がなされていない系の科目を履修して下さい.
○履修方法(教養教育・副専攻科目)
教養教育・副専攻科目の履修方法は次の3つの区分に分けられています.上に示した履修制限のある系や科目は履修することはできません.
■均等履修:
○1〜3年次で履修
○A群の5つの分野から1科目ずつ以上,10単位以上
○この中の第4もしくは第5分野のいずれかの1科目については,B群から履修してもよい
■集中履修:
○2年次,3年次で履修
○A群,B群のなかのいずれかの同一の「分野」から3科目6単位以上
■自由選択:
○均等履修と集中履修で20単位に満たない場合は,20単位以上になるまでA群とB群から自由に履修して下さい
○副専攻の認定
自分の個性や興味に応じて,あるいは,将来,仕事などで役に立つ可能性が高いと考えて,自分の専門以外の同じ系の科目を集中的に履修すると,副専攻を履修したことが認められ,「○○系副専攻」が福井大学によって認定されます.副専攻は,次の条件を満たし,申請した学生にのみに認められます(従って,副専攻は必修ではない).その条件は,集中履修と自由選択を合わせて同じ系の科目を10単位以上修得した場合です.2つ以上の副専攻は認められません.均等履修でたまたま同じ系の科目の履修があった場合は,12単位以上修得しなければなりません.副専攻制度は,2つの専攻(あなたの専門である機械工学専攻と副専攻)を深く勉強することが望ましいという考えから福井大学で独自に採用されました.
○専門科目の他学科受講制度との関係
機械工学科で開講していない他学科の開講科目を,専門科目として履修することを一定の範囲で認めています(他学科受講と呼ばれている).教養教育・副専攻科目のB群に指定されている科目も他学科受講の制度で履修できます.したがって,同じ科目でも,ある学生は他学科受講で専門科目として履修し,別の学生は教養教育・副専攻科目として履修している,ということが起こります.しかし,教養教育・副専攻科目として履修し単位修得した科目は,当然ながら,他学科履修の対象科目とすることはできませんし,逆もできません.
○他大学の開講科目の履修について(単位互換制度)
1999年度以降の入学生については,2年次から単位互換協定に基づいて,他大学での開講科目の一部が履修可能です.協定大学は,福井県立大学,仁愛大学,仁愛女子短期大学,敦賀短期大学,放送大学の5校です.協定に従って受講が認められた科目は,協定校でその科目を履修して,教養教育・副専攻科目あるいは専門教育科目の単位として読み替えることができます.詳細は別途配布される手引きを参照して下さい.
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