第10回 日本海トライボロジー研究会
日本海トライボロジー研究会(会員30名)は、北陸・新潟のトライボロジーに関わる研究者と技術者が1992年に組織した地域横断的な研究グループで、
研究の交流、著名な海外研究者の招聘、啓蒙活動と技術移転を通じて社会貢献を行い、着実に発展してきました。日本海トライボロジー研究会の創設10周年に
当たる2002年に、連携を一層促進するため、主として環日本海地方に位置する海外および国内研究者に呼びかけ国際ワークショップを開催することとなりま
した。
そのプレシンポジウムとして、2002年3月15日に、福井大学地域共同研究センターにおいて、シンポジウム「トライボロジーの将来を考える」を実施し
ました。特別講演講師として、国際的に著名な米国NASAグレン研究所・三好和寿シニア研究員と元日本トライボロジー学会長・木村好次東大名誉教授を招聘
しました。新潟、富山、石川、福井の日本海トライボロジー研究会のメンバーも多数出席し、2002年秋のワークショップ開催に向けての作業・手順について
検討しました。
一方、福井大学では、平成14年度に総合研究棟(13階建てと6階建ての2棟)及び50周年記念館(同窓会会館を兼ねる)が竣工します。これを記念し
て、福井大学国際コングレス-2002を全学的規模で開催することになり、シンポジウム開催の募集がありました。そこで、先端機械工学に関するシンポジウ
ムとして、日本海トライボロジー研究会との共催によるトライボロジーワークショップを提案し、採択されました。ちなみにもう一つのワークショップは、福井
大学と姉妹大学の韓国・釜山市にある釜慶大学校との研究交流講演会です。
スウェーデン、中国、韓国からの4件の招待講演と、10数件の口頭発表および多数のポスター発表が予定されていて、大変有意義なワークショップになりそう
です。コングレスのパンフレットと実行委員会で作成しましたワークショップのプログラムを送付致します。コングレスのトップパネリストフォーラム開催の関
係上、5月時点での予定を変更して、ワークショップは、12日(木)午後から開始し、翌13日(金)にポスター(カタログ、製品等)発表および懇親会(立
食形式)を開催することにしました。ご了解と予定のご確認をお願い致します。
○ 開催日:平成14年9月12日(木)講演会(研究発表会)
13日(金)講演会(研究発表会)ポスター発表会、懇親会
○ 会場:研究発表; 福井大学総合研究棟T(平成14年7月竣工)
参加外国人研究者
(1) Research Advances of Intermetallics Abrasive
Wear
周文龍(Wenlong Zhou) 中国 大連理工大学材料工程系・助教授 (富山県大春山)
(2) On the Boundary Conditions for Hydrodynamic
Lubrication Analysis
金敬雄(Kyung Woong Kim) 韓国 韓国科学技術院機械工学科 (長岡技科大 金子)
(3) Recent Progress in Researches on Voltage-controlled
Friction
孟永鋼 (Meng Yonggang) 中国 清華大学・教授(国家重点実験室)(新潟大新田)
(4) Running-in Phenomena of DLC Coatings
Urban Wiklund スウェーデン
ウプサラ大学・講師 (世話会員:岩井)
第1日目 2002年9月13日(木)12:00〜17:40
・招待者講演2件
・一般講演
・Friction and Wear T 3件
・Lubrication and Bearings 3件
第2日目 2002年9月13日(木)12:00〜17:40
・招待者講演2件
・一般講演
・Friction and Wear U 3件
・Contact Problem and Seals 2件
・Coatings
2件
・懇親会
第1日目
今回は,日本海トライボロジー研究会の第10回目を記念しまして,
海外から,4名の講師の方をお招きして国際シンポジウムを行いました.
講演の様子です.
一日目参加された方々の集合写真です.
最前列中央4名の方々が招待講演者です.
第2日目
2日目も講演が行われました.
午後からは,各大学の大学院生によるポスターセッション,企業のポスター展示が
2Fロビーで行われました.
講演が行われた後,ユアーズホテル内 フレンチレストラン「ボヌール」で懇親会を行いました.
懇親会の最後に,マリンバの演奏者平岡愛子さんといっしょに記念撮影を行いました.