グラフ電卓の世界



本ページで対象としている TI-92PLUS や Voyage200 は販売が中止になりました。
現在は NSpire が利用可能です。ただ、本ページは記録として残しておきます。



これまで研究や教育用として制御系の解析・設計を行う際に,当然のように MATLAB や Maple を使用してきました。これらのソフトウエアを利用することで,快適な開発環境を手にすることができます。しかし,本を読んでいるときやレポートを吟味したりするときなどに,ちょっとした確認用の計算(たとえば,2次系に PI制御を施したときの閉ループ伝達関数の計算)を行いたいことがよく起こります。このようなときに,いわゆる電卓のイメージで,電源を入れたらすぐに利用できる道具があるとすごく良いのに,と常々思っていました。

あるとき,偶然ですが,工学・工業教育講演会第50回年次大会(平成14年度)において,梅野善雄先生(一関高専)の下記のご講演を聴く機会を得ました。

工学教育における数式処理電卓の利用例−実データの採取と解析−
講演原稿はこちらから参照できます。[pdf:173KB]

そこで紹介されていたグラフ電卓(TI-89, TI-92PLUS, Voyage200 は数式処理が可能なため,数式処理電卓とも呼ばれます)はまさしく私がイメージしていた電卓そのものだったのです。直感的にこれは使えると思いました。さっそく代理店である株式会社 Naoco に連絡して購入の手続きをとりました。

本ページでは,このグラフ電卓に対して高田直人先生(当時:長野県駒ヶ根工業高校)の多大なる協力を得て,これまでに行ってきた研究の内容を紹介します。なお,グラフ電卓と一口にいっても,いろいろな機種があります。私は当時の最上位機種である TI-92PLUS を購入しましたので,ここではそれを前提としますが,現在 TI-92PLUS は販売されておりません。その後継機は Voyage200 です。本ページで紹介するソフトは Voyage200 でも問題なく動作することは確認済みです。

TI-92PLUS TI-92PLUS の外観


平成18年度より福井大学工学部機械工学科では新入生に対して Voyage200 の利用を始めました。その導入用として作成したパワーポイントファイルを公開します。ご興味のある方はダウンロードしてください。ご意見をいただけると幸いです。なお,Voyage200 は1年生の微分・積分という科目の演習用として使い始めるので,内容は Voyage200 の基本的な操作方法と簡単なプログラミング法からなっています。90分で終了できるように作成しましたが,実際に講義を行なってみると,120分くらいは必要です。

Voyage200 基本操作法 [107KB]